関係会社がロシアにはない もちろん販売はしているのでなにがしかの資産はあるだろう
目次
【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を以下に記載しています。なお、これらは全てのリスクを網羅したものではなく、これら以外にも投資者の判断に影響を及ぼす事項が発生する可能性があります。また、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2021年3月25日)現在において当社グループが判断したものです。
(1) 経済状況
当社グループは、世界中の数多くの国又は地域において事業を展開しています。これらの市場の長期にわたる景気低迷及び金融危機など経済情勢の急変で需要が縮小した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(2) 市場環境
・市場における競争
当社グループは、事業を展開する多くの市場において激しい競争にさらされており、このような競争状態のために当社グループにとって有利な価格決定をすることが困難な状況に置かれる場合があります。このような競争状態は、当社グループの利益の確保に対する圧力となり、その圧力は特に市場が低迷した場合に顕著となります。また、当社グループは、激しい競争の中で優位性を維持又は獲得するために、競争力のある新製品を市場に投入し続けていますが、資源を投入して開発した製品が計画通り販売出来ない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
・海外市場での事業展開
当社グループの売上高に占める海外比率は約90%となっています。従って、当社グループが事業を展開している国又は地域における輸出入規制、外貨規制、税制等の変更や移転価格税制等に基づく課税など予期出来ない事態が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
足元では、世界的な船腹・コンテナ不足により、国外への製造部品及び完成品の輸送遅延や、物流関連コストの上昇が生じています。今後もこの傾向が続いた場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(3) 為替の変動
当社グループは、日本を含む世界の国々で生産活動を行い、その製品を世界各国に輸出しており、製造のための原材料や部品の調達及び製品の販売において、各国で外貨建の取引があります。従って、為替変動は、当社グループの売上はもとより、収益及び費用等に影響し、その結果、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループは為替ヘッジ取引を行い、為替レートの変動による影響を最小限に止める努力をしていますが、急激な為替相場の変動により、計画された調達、製造及び販売活動に影響が出る可能性があります。また、為替が想定とは逆方向に変動することにより、ヘッジ取引により逸失利益が生じる可能性があります。
また、当社グループは在外子会社の現地通貨ベースの業績を円換算して作成した連結財務諸表をもって業績及び財政状態を表示していますので、各通貨の円に対する為替レートの変動が当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(4) 顧客企業への依存
当社グループは、二輪車、船外機等の消費者向け製品を市場に供給しているだけでなく、顧客企業に対して自動車用エンジン等を供給しており、その売上は顧客企業の経営方針、調達方針等の当社グループが管理出来ない要因により影響を受けることがあります。
(5) 原材料及び部品の調達における特定の供給業者への依存
当社グループは、製品の製造に使用する原材料及び部品等を当社グループ外の多数の供給業者から調達しており、これらの一部については特定の供給業者に依存しています。互換性のある部品や原材料への切替や、長期的な内示数量提示による数の確保などの対策を進めていますが、市況、災害等、当社グループでは制御出来ない要因により、当社グループがこれらの原材料及び部品等を効率的に、且つ安定したコストで調達し続けることが出来なくなった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。足元では世界的な半導体不足が生じており、今後もこの傾向が続く場合には、当社グループの部品調達への影響が予想されるため、引き続き注視してまいります。
(6) 合弁事業
当社グループは、一部の国又は地域において合弁で事業を展開しています。これらの合弁事業は、合弁パートナーの経営方針等により影響を受けることがあります。
(7) 退職給付債務
当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づいて算出されています。毎年、金利変動等が退職給付債務に与える影響の検証を実施していますが、実際の条件が前提条件と異なる場合、又は前提条件が変更された場合、その影響額を一定の年数で規則的に処理するため、将来期間において認識する費用及び計上する債務に影響を及ぼします。このため、割引率が低下した場合や運用利回りが悪化した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(8) リコール等法的手続
当社グループは、グループ品質保証体制の下に、世界各国の工場で製品を製造しています。しかし、法律や政府の規制に従い、或いは、お客様の安心感の観点から、リコール等の市場処置を実施する可能性もあります。また、当社グループは、製造物責任等の訴訟、その他の商取引、独占禁止、消費者保護などの法的手続の当事者となる可能性があります。大規模なリコール等の市場処置を講じた場合や当社グループが当事者となる法的手続で不利な判断がなされ、多額の費用・損害賠償責任が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(9) 環境その他の規制
当社グループが事業を展開する多くの国又は地域において、当社グループは、製品の安全性、燃費、排ガス規制、並びに工場からの汚染物質排出レベル等の広範囲な環境規制及びその他の法規制を受けています。これらの規制は変更されることがあり、多くの場合規制が厳しくなる傾向にあります。当社グループは、環境負荷の低減を目的としたグリーン調達を推進するためのガイドラインを制定し、さらに専任者を含むチームを置いて活動するなどの環境活動を推進していますが、当社グループが事業を展開する国又は地域におけるこれらに関連する規制又は法令の変更があった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(10) 知的財産保護
当社グループは、製品を他社製品と差別化するために多数の特許権、商標権、その他の知的財産に関わる権利を、必要に応じて法的手続きを講じることにより確保しています。しかしながら、当社グループが事業を展開している国又は地域の中には、知的財産権による完全な保護が不可能、又は限定的にしか保護されない状況にある場合があり、これらの国又は地域においては、第三者が当社グループの知的財産を使って類似した製品を製造及び販売することを効果的に防止できない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(11) 情報セキュリティ
顧客等の個人情報や機密情報の漏洩等の防止は、会社の信用維持、円滑な事業運営にとって、必要不可欠の事項といえます。当社グループにおいては、社内規程の制定、社内教育、情報セキュリティシステムの構築等の措置を講じていますが、万一、情報漏洩等の事態が発生した場合、当社グループの信用低下、顧客等に対する損害賠償責任が発生するおそれがあります。また、当社グループの事業活動において、情報システムへの依存度とその重要性は増大しており、この対応として情報システム全体の可用性の向上を図るとともに、ハード・ソフト両面のセキュリティ対策等を実施していますが、サイバー攻撃やコンピューターウイルスの感染等により情報システム障害が発生する可能性はあり、その結果、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(12) 自然災害、疫病、パンデミック、戦争、テロ、ストライキ、デモ等
自然災害、疫病、パンデミック、戦争、テロ、ストライキ、デモ等が発生した場合、当社グループの操業が遅延又は中断する可能性があり、さらに、当社グループの製造拠点等が直接に損害を受けた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループの日本における主力製造拠点は、予想される南海トラフ巨大地震の震源域近傍に集中しているため、被害を最小化するための主要建築物の耐震補強工事、被災後の早期復旧を可能にするための体制整備等の対策を進めており、また当社グループが保有する建築物、在庫等の損害に対する地震保険に加入しています。さらに新型インフルエンザ等の発生に対しても事業継続計画を策定しています。これらの対策や保険については継続的に見直していますが、当社グループの想定を超える規模の災害等が発生する場合があります。
新型コロナウイルス感染症の影響により一時操業を停止していた国内外の生産拠点は、各国の外出規制緩和などに伴い段階的に生産が再開され、当第3四半期連結会計期間以降に操業を停止した拠点はありませんでした。しかしながら、当連結会計年度の当社グループの業績及び財政状態に大きな影響が生じました。当社グループは、既成の新型インフルエンザ等の発生に対する事業継続計画に準じて、グループ一丸となって種々の対応・対策を行っており、今後も被害を最小に抑えてまいりますが、今後も新型コロナウイルス感染症の影響が想定以上に拡大・長期化した場合には、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。
【関係会社の状況】
名称 | 住所 | 資本金 | 主要な事業 の内容 | 議決権の所有割合(%) | 関係内容 | |||
役員の兼任等 | 資金の貸付 | 営業上の取引 | 設備の賃貸借等 | |||||
(連結子会社) | ||||||||
ヤマハモーター精密部品製造(株) | 静岡県 周智郡 森町 | 百万円 310 | ランドモビリティ | 100.0(0.1) | 有 | 有 | 当社は機械加工部品及び鋳造部品を購入しています。 | 当社は工場用土地、建物、設備を賃貸しています。 |
ヤマハモーターエレクトロニクス(株) | 静岡県 周智郡 森町 | 百万円272 | ランドモビリティその他 | 100.0 | 有 | 無 | 当社は電装部品を購入しています。 | 当社は試験用設備を賃借しています。 |
ヤマハ熊本 プロダクツ(株) | 熊本県 八代市 | 百万円490 | マリン | 100.0 | 有 | 無 | 当社は船外機及び鋳造部品を購入しています。 | 当社は工場用土地、建物を賃貸しています。 |
ヤマハモーターハイドロリックシステム(株) | 静岡県 周智郡 森町 | 百万円460 | マリン | 100.0 | 有 | 有 | 当社は緩衝機器を購入しています。 | 当社は工場用土地、建物、設備を賃貸しています。 |
(株)新川 | 東京都武蔵村山市 | 百万円 100 | ロボティクス | 100.0(100.0) | 有 | 無 | 当社製品を購入しています。 | 当社は開発実験用建物を賃貸しています。 |
アピックヤマダ(株) | 長野県千曲市 | 百万円 100 | ロボティクス | 100.0(100.0) | 有 | 無 | 無 | 無 |
ヤマハモーターパワープロダクツ(株) | 静岡県 掛川市 | 百万円275 | その他 | 100.0 | 有 | 有 | 当社は発電機を購入しています。 | 当社は工場用土地、建物、営業用建物を賃貸しています。 |
ヤマハ発動機販売(株) | 東京都 大田区 | 百万円 490 | ランドモビリティ その他 | 100.0 | 有 | 無 | 当社製品を販売しています。 | 無 |
(株)ワイズギア | 静岡県 袋井市 | 百万円90 | ランドモビリティマリン その他 | 100.0 | 有 | 無 | 当社製品を販売しています。 | 当社は営業用建物を賃貸しています。 |
ヤマハモーターロボティクスホールディングス(株)(注)3.4 | 東京都港区 | 百万円 13,360 | ロボティクス | 100.0 | 有 | 無 | 無 | 無 |
Yamaha Motor Manufacturing Corporation of America(注)3 | 米国 ジョージア州 | 千米ドル107,790 | マリン その他 | 100.0(100.0) | 有 | 無 | 当社製品を購入しています。 | 無 |
MBK Industrie | フランス サンカンタン | 千ユーロ14,000 | ランドモビリティ | 100.0(100.0) | 無 | 無 | 当社製品を購入しています。 | 無 |
PT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturing(注)3 | インドネシア ジャカルタ | 千インドネシアルピア25,647,000 | ランドモビリティ | 85.0 | 有 | 無 | 当社製品を購入しています。 | 無 |
Thai Yamaha Motor Co., Ltd.(注)3 | タイ サムットプラーカーン県 | 千タイ バーツ1,820,312 | ランドモビリティマリンその他 | 91.7 | 有 | 無 | 当社製品を購入しています。 | 無 |
India Yamaha Motor Pvt. Ltd.(注)3 | インド ウッタルプラデシュ州 | 千インド ルピー22,333,591 | ランドモビリティ | 85.0 | 有 | 有 | 当社製品を購入しています。 | 無 |
Yamaha Motor Philippines, Inc. | フィリピン バタンガス州 | 千フィリピンペソ4,270,000 | ランドモビリティ | 100.0 | 有 | 無 | 当社製品を購入しています。 | 無 |
Yamaha Motor Vietnam Co., Ltd.(注)5 | ベトナム ハノイ | 千米ドル37,000 | ランドモビリティ | 46.0 | 有 | 無 | 当社製品を購入しています。 | 無 |
名称 | 住所 | 資本金 | 主要な事業 の内容 | 議決権の所有割合(%) | 関係内容 | |||
役員の兼任等 | 資金の貸付 | 営業上の取引 | 設備の賃貸借等 | |||||
台湾山葉機車工業 股份有限公司(注)3 | 台湾 桃園市 | 千ニュータイワンドル 2,395,600 | ランドモビリティ | 51.0(0.0) | 有 | 無 | 当社製品を購入しています。 | 無 |
Yamaha Motor da Amazonia Ltda.(注)3 | ブラジル アマゾナス州 | 千ブラジル レアル237,937 | ランドモビリティ マリン | 92.0(92.0) | 有 | 無 | 当社製品を購入しています。 | 無 |
Industria Colombiana de Motocicletas Yamaha S.A. | コロンビア メデジン | 千コロンビアペソ1,940,000 | ランドモビリティ | 50.1 | 有 | 無 | 当社製品を購入しています。 | 無 |
Yamaha Motor Corporation, U.S.A.(注)3.6 | 米国 カリフォルニア州 | 千米ドル185,308 | ランドモビリティ マリンロボティクスその他 | 100.0 | 有 | 無 | 当社製品を販売しています。 | 無 |
Yamaha Motor Canada Ltd. | カナダ オンタリオ州 | 千カナダ ドル10,000 | ランドモビリティ マリン その他 | 100.0(100.0) | 有 | 無 | 当社製品を販売しています。 | 無 |
Yamaha Motor Europe N.V.(注)3.6 | オランダ スキポールライク | 千ユーロ149,759 | ランドモビリティ マリンロボティクス その他 | 100.0 | 有 | 無 | 当社製品を販売しています。 | 無 |
Yamaha Motor Deutschland GmbH. | ドイツ ノイス | 千ユーロ5,113 | ランドモビリティ マリン その他 | 100.0(100.0) | 有 | 無 | 当社製品を販売しています。 | 無 |
Yamaha Motor Asia Pte. Ltd. | シンガポール | 千米ドル21,913 | ランドモビリティ | 100.0 | 有 | 無 | 当社製品を販売しています。 | 無 |
Yamaha Motor India Sales Pvt. Ltd.(注)3 | インド タミルナードゥ州 | 千インド ルピー 4,902,000 | ランドモビリティ | 100.0(0.0) | 有 | 無 | 無 | 無 |
Yamaha Motor India Pvt. Ltd.(注)3 | インド タミルナードゥ州 | 千インド ルピー 7,056,000 | ランドモビリティ | 100.0(0.0) | 有 | 無 | 無 | 無 |
台湾山葉興業股份 有限公司 | 台湾 台北 | 千ニュータイワンドル50,000 | ランドモビリティ | 100.0(25.0) | 有 | 無 | 当社は二輪車を購入しています。 | 無 |
雅馬哈発動機(中国)有限公司 | 中国 上海 | 千人民元50,000 | ランドモビリティ マリンその他 | 100.0 | 有 | 無 | 当社製品を販売しています。 | 無 |
Yamaha Motor do Brasil Ltda.(注)3 | ブラジル サンパウロ州 | 千ブラジル レアル1,018,324 | ランドモビリティ マリン | 100.0 | 有 | 有 | 当社製品を販売しています。 | 無 |
Yamaha Motor Australia Pty. Ltd. | オーストラリア ニューサウスウェールズ州 | 千豪ドル12,540 | ランドモビリティ マリン その他 | 100.0 | 有 | 無 | 当社製品を販売しています。 | 無 |
Yamaha Motor Finance Corporation, U.S.A. | 米国 カリフォルニア州 | 千米ドル 2 | 金融サービス | 100.0(100.0) | 有 | 無 | 無 | 無 |
その他103社(計135社) | ||||||||
(持分法適用関連会社) | ||||||||
Hong Leong Yamaha Motor Sdn. Bhd. | マレーシア セランゴール州 | 千マレーシアリンギット125,010 | ランドモビリティ | 30.6 | 有 | 無 | 当社製品を購入しています。 | 無 |
重慶建設・雅馬哈摩托車有限公司 | 中国 重慶 | 千人民元379,924 | ランドモビリティ | 50.0 | 有 | 無 | 当社製品を購入しています。 | 無 |
その他27社(計29社) |
(注)1 「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しています。
2 「議決権の所有割合」欄の( )内は、間接所有割合で内数です。
3 特定子会社に該当します。
4 2021年1月1日付で、ヤマハロボティクスホールディングス(株)に商号を変更しています。
5 実質的に支配しているため子会社としたものです。
6 主要な損益情報等
Yamaha Motor Corporation, U.S.A.及びYamaha Motor Europe N.V.の2社については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占める割合が100分の10を超えています。
各社の主要な損益情報等は以下のとおりです。
・Yamaha Motor Corporation, U.S.A.
(1)売上高 277,906百万円
(2)経常利益 20,197
(3)当期純利益 15,959
(4)純資産額 96,123
(5)総資産額 151,864
・Yamaha Motor Europe N.V.
(1)売上高 162,200百万円
(2)経常利益 6,068
(3)当期純利益 4,229
(4)純資産額 47,011
(5)総資産額 110,432
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