新日本科学[2395]

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14 ページをご覧ください。さて、本年上半期の受注高の伸長は、当初の霊長類試験の引合いが増 加していることに大きく起因していると、先のスライドで説明申し上げました。本スライドでは当 社の霊長類試験の優位性、主にその動物のサプライチェーンに関して説明申し上げます。 当社では 1990 年代から医用研究実験動物、霊長類のサプライチェーンを構築しておりました。す なわち、自社グループ内での繁殖・育成・供給・試験投入をコントロールする体制のことでござい ます。これは当社が世界で初めて独自に構築したビジネスモデルでございまして、霊長類を適時安 定的に供給し、顧客へ時間的価値を提供するものであり、一方で新型コロナ発生から続く世界的な 霊長類供給不足は、未だ解決しておりません。 その背景には、一つには多様な創薬モダリティ開発が世界的に活発化していること、二つには主要 供給国である中国からの、輸出停止措置が継続していることが挙げられます。しかしながら当社は 確立していたサプライチェーンによりまして、全くこの期間、悪影響を受けませんでした。われわれは今後とも、さらなるサプライチェーンの強化を図ってまいります。その中にはカンボジ ア、日本国内、中国でのジョイントベンチャー事業の拡張・拡大も含まれます

18 ページをご覧ください。トランスレーショナルリサーチ事業関連の重要投資先といたしまして は、先ほど触れました Satsuma Pharmaceuticals 社が米国ナスダックへの上場を経て、片頭痛治 療薬の臨床フェーズ 3 試験を米国にて実施しており、来年末には NDA 申請を予定しております。 当社としては創業株主であるとともに、ライセンス元として収益を期待しております。 また同じく当社が創業株主として設立し、米国ナスダック市場への上場を経て核酸医薬品の開発を 行っている、Wave Life Sciences 社におきましては、最新の立体制御合成技術を用いた三つのプ ログラムが、今年臨床入りしております。加えて、独自のゲノム編集技術を生かした開発プログラムも進行中となっております

前臨床試験の経験を生かし、ウナギの完全養殖に成功

新日本科学では地下水をろ過して再利用する循環型の飼育槽を使い、海水中で活動するウイルスはじめ病原体の侵入が防ぐため、稚魚の生存率が向上する。さらに地熱を使って水温を高めるため、飼育に最適な26~28℃に保てるため、ウナギの養殖で大きな負担になる燃料費が不要で、養殖コストを実験室レベルの半分以下に抑えられるという。ウナギの完全養殖など「世界初」の新規事業も

 同社は3年以内に現在は1%未満の受精卵からシラスウナギへの生育率を10%以上に引き上げ、完全養殖を事業化する方針だ。稚魚飼育の実用化にメドをつけた背景には、動物実験による医薬品の前臨床試験で積み上げてきたノウハウがあった。

1988米国の営業拠点として、米国支社をメリーランド州に開設
1989関西地区の営業拠点として大阪支社を大阪市淀川区に開設
1990欧州の営業拠点として、英国支社をロンドン郊外に開設
1991米国支社をSNBL U.S.A., Ltd.として分社
 英国支社をSNBL Europe, Ltdとして分社 
1993医療機関のシーピーシークリニックと提携し、臨床薬理試験受託事業を開始
1996医薬品の電子化申請サポート業務の受託開始
1997臨床開発研究所を新設し、臨床第Ⅱ・Ⅲ相試験の受託準備に着手
1998和歌山県海南市に薬物代謝分析センターを新設、分析および薬物動態試験を受託開始
1999SNBL U.S.A., Ltdをワシントン州に移転し、安全性研究所を新設
2000米国メリーランド州立大学との合弁会社UMI(University Medicines International), LLCを設立、国際臨床試験の受託が可能となる
2003中国広東省に肇慶創薬生物科技有限公司(SNBL CHINA, Ltd.)を設立、実験動物の繁殖・飼育・検疫事業に着手、その統括会社として、香港に新医科学開発(香港)有限公司を設立
2004東証マザーズに上場
2005株式を1:2の割合で分割
 米国メリーランド州立大学ボルチモア校内にSNBL CPC, IncのPhaseⅠ施設開設
 公募による新株式発行
2006第三者割当による新株式発行
 SNBL USA Scientific Resources Center を米国テキサス州に設立し、米国での霊長類の繁殖育成に着手
2007メディポリス指宿(鹿児島県指宿市)内に霊長類繁殖育成センターを設置
 インドにShin Nippon Biomedical Laboratories India Private Limited設立、グループ内のビジネス・プロセスのアウトソーシング、データ・ナレッジ管理、インド市場における事業創出を開始
 米Ruika Therapeutics, Inc.を設立し、ハーバード大学と合弁事業を開始
2008東京証券取引所 市場第一部に市場変更
2009米国マサチューセッツ州ボストン市にONTORII, Inc.を設立
2011安全性研究所がAAALAC International認証を取得
2012核酸医薬ベンチャー関連会社 WaVe Life Sciences Pte. Ltd.(.(シンガポール)を設立
 鹿児島県指宿市にメディポリスエナジーを設立、地熱発電事業に参入
2014WaVe Life Sciences Pte.Ltd.が、かごしま新産業創生投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資を実施
2015臨床事業を会社分割し、米Pharmaceutical Product Development(PPD)の日本子会社ピー・ピー・ディー・ジャパン(現・日本化学PPD)に譲渡
2017臨床試験受託の連結子会社米SNBL Clinical Pharmacology Center, Inc.の株式を一部譲渡し、持分法適用関連会社に変更
 前臨床事業を手がける100%子会社のSNBL USA, Ltdから、動物輸入検疫および飼育・販売事業を運営してきたScientific Resource Centerを分社化し、韓国Orient Bio Incへ譲渡
2018東大発ベンチャーで体幹訓練機器製造のトランクソリューションを子会社化

文:M&A Online編集部

この記事は企業の有価証券報告書などの公開資料、また各種報道などをもとにまとめています。

鹿児島市に本店を置く医薬品の開発や前臨床試験を請け負う新日本科学。現在、新型コロナワクチンや治療薬開発に関わっていますが、現在の状況や今後の展望について、永田良一社長に聞きました。

     

ファースト&スローと自省録が愛読書です

特にプロスペクト理論・ストア派の哲学に興味があります

     

 
1983年(昭和58年)地方銀行入行

1984年(昭和59年)同行退職

1985年(昭和60年)公務員

2016年(平成28年)退職

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